初夏の風

 

「そこに」到達するために、少しずつ・・・積み重ねてきた。

「そこで」挑めるよう、少しずつ・・・磨いてきた。

 

高みをおびるたび、足元は狭くなり、反して色は濃くなっていく。

高さは危うさを生み、支える者たちが手を差し伸べる。

 

「すべて」の中の「ひとつ」ではなく・・・・、

「ひとつ」のために「すべて」を投じることができたからこそ、

「その時」、君たちが成しえる最大の高みと色濃さが訪れたのです。

 

・・・・・得られた差は、わずか 「1」。

 

・・・・そして、初夏の風は君たちに吹いたのです。